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事業活用事例集3

東京ジョブコーチを活用して、職場全体の理解が促進

  • 事業所名:株式会社 三和電機製作所
  • 規模(従業員数):48名(掲載時)
  • 業種:電気機械・器具の製造及び販売
  • 障害の種別:知的障害

 

利用の経緯

当社には、特別支援学校から新卒採用した知的障害のある社員がいます。この社員には製造ラインの組立作業を任せることとし、採用時より支援担当者を2名配置して育成を図りました。

当初は、教えても、なかなかそのとおりに組み立てられないこともありましたが、本人のやる気、それから支援担当者の根気強く丁寧な指導のおかげで、今では安心して仕事を任せられるまでになりました。

しかし、指導課程での本人の応対や挨拶など、支援担当者や他の社員から会話を投げかけても反応が非常に薄いことが気掛かりな点でもありました。当社は少数精鋭の職場です。スムーズな共同作業を実現するためには、コミュニケーション力は重要な要素となります。

最初のうちはあまり気にしないように努めていましたが、休憩時間等、本人がご家族の方と電話で明るく元気に話をしている姿を度々見かけたことから、「もっと職場にも馴染んでもらいたい」という気持ちが沸き起こり、どうすれば互いに上手くコミュニケーションが取れるようになるか、が課題として浮彫りとなってきました。

そうした折、「東京ジョブコーチ」の存在を知り、利用してみることにしました。

 

利用した企業担当者の声

東京ジョブコーチは、本人と接してからまもなく、職場で上手くコミュニケーションを取れないことは、すぐに解決できるものではない、と判断したようです。

ある場面では饒舌に話すことができても、別の場面では話すこと自体ができなくなるということは、障害特性として十分に考えられ、この特性と上手く付き合っていく方法を一緒に考え取り組んでいきましょう、ということになりました。

東京ジョブコーチは、まず本人に対して、どのタイミングで、どのように反応すればよいのか、プレッシャーを与えないよう配慮しながら丁寧に教えてくれました。

また、職場の理解を深めるため、ご家族の承諾を得て、本人がどのような特性を持っているかを分かりやすく示した書類を作成し、社員全員に配布してくれました。こうしたことにより、責任感のある支援担当者が抱えていた不安やフラストレーションが緩和され、職場全体の理解が促進した気がします。

さらに、どのタイミングで、どのような声掛けをした方が良いのか、地域の就労支援機関の方も交えて教えてくれました。

こうした東京ジョブコーチの支援から、当社も本人との接し方について色々なノウハウも蓄積することができました。ぜひこうしたノウハウを活かして、今後も社員一丸となって頑張っていきたいと考えています。

 

 

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